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May 14, 2006

プロの力

 久しぶりにテレビをつけたら、フィギアスケートの大会を放映してた。チーム戦で争い、結果として日本が優勝したようだ。オリンピックで個人的に応援してた安藤さんや、話題になってた浅田さんも出場していた。
安藤さんも調子を取り戻してきたようで、滑りに安心感がでてきたように感じる。また、浅田さんの演技は天才と表現しても良いほど完成度が高かったように思う。将来が楽しみな選手だ。

 フィギアスケートや体操、水泳の飛び込みやシンクロナイズドスイミングなど、芸術点を争うスポーツについては常に客観的評価の判断方法が問題になるケースが多い。これについては音楽の世界でもコンクールと名のつくものは同じ問題がつきまとっているから、多少なりとも理解できるつもりだ。
技術点と芸術点の加算(評価)による優劣の判断というのは、ある意味永遠に結論の出ない課題なのかもしれない。
それでも多少の問題はあるにせよ、大多数の意見は一致しているようにも思う。やはり見ていて美しい物は、その大小はともかく、誰が見ても美しい物だと思う。

 そんな中、エキシビジョンでオリンピック金メダリストの荒川さんが演技を披露した。アマチュアのビッグバンドコンテストのゲストで演奏するプロが相当気合いを入れて演奏する(出演団体の演奏が素晴らしければ素晴らしいほどインスパイアされるらしい)のと同じで、荒川さんもプロに転向して間もないこともあり、それなりの緊張はあっただろう。
しかし、彼女の演技にはそんなものを超越したものがあったように思う。かれこれトリノから合わせて彼女の演技はテレビで3回ほど見た。そのどれもが本当に素晴らしいのだが、今回の演技は心の底からプロの演技と思えるような感動があった。

 音楽でも演劇でもそうなのだが、プロの技術と言うのは当然アマチュアのそれを超越している。ただ、部分的な技巧だけを抽出すれば、実は差の無いものや、逆転する物もあるのは事実だ。だから、技術的には「ある水準以上(もちろんかなり高水準だが)の技術をコンスタントに維持できる者」がプロだと言える。
しかし本当は「その技術を用いてコンスタントに何かを生み出し続ける」者こそが本当のプロと言えるのではなかろうか?

 そう言う意味で、こと荒川さんの演技にしても、オリンピック出場時の演技も素晴らしかったのだが、今回の演技はそれとは違ったものを感じた。見ていて鳥肌が立ったくらいだ。これこそプロの力と言える。

 近年では技術の発展に伴い、ある一部の芸術分野ではプロとアマの差が縮まったと言われている。しかしこれは勘違いで、一発屋のことをプロと言ってはいけないのだ。逆にプロはそれを肝に命じ、常にプロとしての仕事をして欲しいと思う。

今日は久しぶりにプロらしいプロを感じさせていただいた。やはり気分も良い。

ちなみに今日の競馬は1着だけあたりました。が、馬券は全滅でした(^^;

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