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July 14, 2006

オーケストラ・アンサンブル金沢

 行って参りました、「しらかわホール」で開催された「岩城宏之追悼コンサート」。武満徹「弦楽のためのレクイエム」、モーツァルト「交響曲第29番」、そしてメインはベートーヴェン「交響曲第3番”英雄”」でした。

OEKについては以前も触れましたが、とうとう勢い余ってチケットを購入。2枚買ったんだけど、買ってから平日(金曜日)ってことに気がついて、結局となりの席は6000円の荷物置き場になっちゃいました(^^;

オケは去年チェコフィルを聴きに行って以来。こちらは小編成ですから、まったくタイプの違うオケだったんだけど、本当に楽しめました。
特に、弦楽器の美しさは驚きです。それと、木管の素晴らしさ。もちろん、チェコフィルもすごかったんだけど、タイプが全く違うわけです。岩城さんが弦楽器の構成を8−6−4−4とした意味が解ります。その意味は「しらかわホール」のポテンシャルを最大限まで引き出したと言っても過言ではないでしょう。
そう言う意味で、金管、特にホルンは少々耳に障ってしまいます。きっと素晴らしいプレーヤー達なんでしょうし、難易度の高いフレーズも吹いているのでしょうが、この編成では「音量を落とす=音がやせる」って図式になっちゃってるように感じました。

曲についても少々。以前にも書いたけど、現代曲ってのはあまり好きではありません。武満さんの曲も、レクイエムとしての思いは伝わってきたのですが、好みではありませんでした。ただ、ヴァイオリンのポテンシャルを極限まで求めているのでは?と思うシーンもままありました。もちろん、その要求には応えていたように思います。
次のモーツァルトの29番なんて、存在も知りませんでした。メジャーの交響曲で、明るい雰囲気が良かったですね。ここでもホルンの高音域が耳についてしまいました。う〜ん、俺ってホルンが嫌いなんやろか??
最後の「英雄」ですが、これはスコアとラトル指揮のウィーンフィル盤を買って、少しだけ勉強してから行きました。おかげで、すっごい驚きでした。やはり弦の本数がOEKの場合は少ないのでしょう。逆にバランスが良く思えました。もちろん、こちらは生の演奏ですから単純に比較できませんがね。
また、ウィーンフィル盤の方は金管が伸びやかに吹いている反面、木管はOEKに軍配が上がる気がしました。まっ、好みでしょうけど。。

ところで、OEKのフルートは二人とも木管を使ってました。N響の方が使ってるのはテレビで見たことあるんだけど、最近はこっちの方が主流なんでしょうか?
生で聴いたのは初めてなんだけど、なんと音の太いこと。確かに金属のものに比べると音の透明感は少ない気がしますが、オケで使うとなると、こっちの方が会ってる気がします。「英雄」のソロ部分では鳥肌が立ってしまいました。
また、クラリネットもアルペジオの部分で目が飛び出てしまいました。OEKの木管群、まじですごいですよ。

そんな感動のあまり、ついつい衝動買いも(^^;
まず、モーツァルト選集。これは通販で買おうと思ってたから、現場で見つけて即買い。しかも5000円なのに特別価格の4000円!超ラッキー。
で、気になったものが横に。岩城宏之=オーケストラ・アンサンブル金沢の「ベートーヴェン交響曲全集」。。あれっ?市販されてるのはN響とやってるやつだけだったような??
しかも帰りに見たら残り2組。。。気がついたら買ってました(^^;
ライナーを読んだら、どうも限定発売品のようで、市販はされてないみたいです。う〜ん、買って良かった(*^-^*)

と言うわけで、なんの参考にもならん演奏会レポートでしたが、もし近くでOEKを聴く機会があったら、絶対に聴いてみて下さい。このオケの弦と木管のからみだけでも、十分にチケットを買う価値はありますよ。
最初はたんなるひいき目だったんですがね〜。やっぱり演奏は生が一番ですね。

あと少しだけ。
1部が終わり休憩中のこと。2部が始まりそうだったので会場入ろうとする階段で老夫婦が「・・・ここに岩城さんがいないのは、やっぱり寂しいわね・・・」って話してるのが聞こえた。音楽的に岩城さんが好きとか嫌いとか、そんな論争もあるだろうが、純粋に岩城さんのファンの方で、本来この日のステージにいるはずの方がいないってことが、単純に寂しく感じているのでしょう。私も一度は生で聴いてみたかったと思いました。

また、演奏終了後に若い娘さん(と言っても20歳は軽く越してそうだったが・・・)が会場の関係者の方に「私、本当に感動してしまいました。音楽って素晴らしいですね。今日は本当にありがとうございました」と言っているのが聞こえた。きっと生のオケは初めてだったんでしょう。その初々しさがまた素敵に感じてしまいました。

まるで梅雨明したがごとくの今日の名古屋でしたが、心の中は清々しさであふれていました。良い1日でした。

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